ミゼレーレ

バロック詩の情報。

ジャン=バティスト・シャシニェ②人生の船乗りたち

凪は何度も長いこと船乗り達を 海に引き止める、逆に思うまま吹く風は、 しばしば予定より早く まだ嵐が来ていない港へ船乗り達を運んでゆく。 (中略) 死の港で自由に生きるためには、 誰もが自分の最も若い時期にたどり着くところへ 一度は確実に着かなけれ…

コティニョン・ド・ラ・シャルネ

(拙訳) 1630 年代のいくつかの戯曲は、バレエの構築方法を採用している。当時のアントレ・ド・バレエは、選ばれた主題のさまざまな側面を体系的に追求するバレエだった。ピエール・コティニョンの「ボカージュ」では、様々なタイプの恋人たちが次々と登場し…

ジャン・ド・ラセペド⑥甘い蜜が教会の膿を出す

(拙訳)「定理」よりユダヤ人の王が、岩を叩くその最も強力な杖で水は溢れ出た民の群が放浪する乾燥した砂漠で彼が気を失ったのを見た者は 渇きを癒すかもしれないロンギヌスはすぐにこの傷を作ったキリストの側で槍が奥深くを突くのを敢行したその時、より強…

ダンプカーとタコヤキ

この両者の共通点は皆無に等しく、まだしもダンプカーとタコヤキの方がお互いに似通った所がある、と言ってもさしつかえないだろう。(堀敏実「角の店」) ⚙️激突サイボーグ犬⚪もっちりオペラ歌手犬↓ ダンプカーとタコヤキはどっちも男の肉体 (ひいては、自己…

ジャン=バティスト・シャシニェ⑩スペインに城を建てる

(拙訳) 貴方はスペインに城を建立し *1 ローマ帝国を併合し、歴史を造る日を熱烈に望む 大勝利、甘美な栄光、いくさ好きのドイツ人をも 打ち破り、ドイツの二大民族を己の法に従えただが死は貴方をあざ笑う、氷よりも冷たく卑下する 空想家特有の勇敢な将来…

ジャン=バティスト・シャシニェ⑨滅びたように見えるものは

(拙訳) 滅びに見えるものは、姿が変わっただけだ。 夏は息絶えたか? 翌年取り戻される。 夜は暗さを増し続ける? あとに待つ光は ふたたび一斉に、紺の蒼穹を照らすだろう : 少しずつ航路を変えて行きながら晴れやかな太陽は逍遥し、 そして神の決めた秩序に…

ペイレ・ゴドリン

(拙訳) 第二の花のソネット 天国が顔を借りるお方 その御顔は美しい光で刺繍され その穏やかさはとても優しく 子供の弓にも心から服従する。 村の小さな真珠、ギノレットとリリス あなたの満足を伝えたい、 ファイフ *1 とオーボエが共鳴し、 足と勇気を、く…

クラウディオ・アキリーニ

(拙訳) 海の色に身を包んだ老婦人 長年の間、厳粛にわが美しい太陽はマリンカラーのドレスを着ている。しかし、あなたは自分を賞賛しないその年齢で、セルリアンの服を着、海を模倣することを :なぜって、沈む太陽は、海に飛び込み慣れた事を知らぬ者がいよ…

アントン・マリア・ナルドゥッチ

(拙訳) 婦人の頭なる虱 そなたの山吹の御髪、そのたゆとう森に、うつくしき象牙なる獣らの、さ迷うを見ゆ。否、かの者共はさだめし自然の手による金糸の生みし宝石ならむ。やう々々に群なし、貴なる努めに励むがごとく、そなたは努めるものを小天使に変え、…

✋✊✌️名匠列伝

ジャン・ド・ラセペド(1550?-1623) 17 世紀のインクリングズ。古代神話をキリスト教で再解釈し「異教のミューズをクリスチャンのミューズに変えた」と、フランソワ・ド・サール (ほぼ同時代に活躍した、作家・記者の守護聖人)をして言わしめた。1550年頃にマ…

ジュリオ・チェザレ・コルテーゼ

(拙訳) パロディ英雄神話: ヴァイアス レンツァは遂に女の子の赤ん坊を生んだ。亭主は待った、猛烈に待った(中略)とうとう女の子は無事に生まれた:助産師が取り出した赤ん坊は大きかった、風を一杯に詰めた空気袋に見えた:生まれたとたん、おおきなウンチを…

アンドレア・ペルッチ②(承前)

町の門は閉ざされていたが、 神々は透明人間であるかのように入り込んだ。 彼らが物乞いをして回ると 苦痛の呻きと嘆声が聞かれた。 「見ろよ、なんてムカつくルン○ンだ」 が、最初に受けた反応。 パンを恵んでもらおうにも、 このならず者どもは DOG を GOD…

フィリップ・デポルト

(拙訳) 征服 その両眼、純情を業火で焦がし、その波打つ髪、心臓を鎖で絞め、その優美な指先、願望を仕留め、その才気、思索を戯れ言にし: その澄んだ眼差、星屑の燃焼より熱く、その髪の光沢、陽光を暗転くらいに矮小し、その細い手、あらゆる象牙より純白…

アンドレア・ペルッチ

(拙訳) 「アニャーノの水没」より ユピテルはある乞食の姿を模倣した :頭髪は抜け落ち、酔いどれで、眼はかすみ歯は1 本もなく、首はねじれ背中に大きな瘤、虱のいいエサ、鼻突くクサさ、帽子はぼろぼろ、穴だらけ、靴下は漁師の網状態 :服はつぎはぎボロ雑…

ジャン・ド・スポンド③地球を動かす最良の支点

(従業員 2 名による訳) 愛の十四行詩集より 「われに支点を与えよ、そうすれば 地球を動かしてみせよう」とアルキメデスは言った。 初めて梃子の原理を解明した、賢者の パラドックスは机上の諧謔に終わった。だが もしこの死せる哲人がよみがえるならば そ…

ジャン=バティスト・シャシニェ⑦死すべき者よ、考えよ

(English Translation) Mortal, think: what’s under a charnel’s lid:a worm-bitten corpse, bare of nerve andbare of flesh, whose naked bones, undoneand stripped of pulp, their swivels quit:here, out of putrefaction, falls a hand,and there, tu…

ジャンバッティスタ・マリーノ⑪バラ讃歌

「アドニス」より薔薇讃歌 バラの花は愛の微笑(ほほえみ)、まこと天のなせる麗質わが血でできたバラは、真紅に香り世の賞讃の的、自然界の飾り大地と日輪との、清ら乙女ニンフにとっても、牧者にとっても、こよなき歓び香りかぐわしい家の誉れうるわしの花々…

ジャン・ド・ラセペド⑤叡知的球体の幾何学

(拙訳) 「定理」より 叡知的球体よ、疑いようもなく 貴方の中心は至る所にあり、万物へとつながる 天界と地上、そして恐ろしい地獄、 貴方の辺縁は墓所へと落ちてゆく。 私の魂は傷つき 迷子になってしまった 球体に近づこうとするが、すべての歓楽にある む…

ジャンバッティスタ・マリーノ⑨蒼白な女性を愛でる

「竪琴」より 蒼白きわが太陽よ、おまえの愛くるしい蒼白さに鮮紅の暁はその色を失う。蒼白きわが死よ、愛くるしく蒼白き菫のようなおまえには愛をたたえた緋色の薔薇もひれ伏すのだ。おお、わが運命の意に添いたまえよ。愛らしいおまえとともにわれもまた蒼…

ジャン・ド・ラセペド④緑木と乾木

(拙訳) 「定理」より 緑木をしてサタンは我らが最初の母を誘拐せしめた:乾木をしてイエスはサタンのかどわかしに抗った。緑木は我らが母を地獄に隷属せしめた。 乾木は、母のすべての子らを地獄の炎から救った。 緑木のサタンはその憤怒が満たされたのを知っ…

ジャンバッティスタ・マリーノ⑦クリストフォロ・コロンボ

(拙訳) クリストフォロ・コロンボ 私こそがコロンボだ。他のすべての創作者が驚嘆する、空飛ぶ機械を造った、リネンの翅と木の脚で動く; 精霊とともに空を飛び、誰も降り立ったことのない場所へ鳩 (コロンバ) を導いた。 (Via https://books.google.co.jp/bo…

オノラ・ド・ポルシェール・ロジエ

(拙訳) マルキウス・ド・モンソーの瞳 これが瞳だろうか、いや神々だ。 王権にも、絶大なる力を誇るだろう: 神? いや、並んだ天国と天国だ。空色の。 その動きは、天国の軌跡。 天国? いや、まばゆく輝く太陽だ。 その光線はわれらの眼を灼く。 太陽? いや、…

サン=タマン④チーズふたたび

(知人による翻訳) ブリ*1だけが、その賛美を金文字で綴るのに相応しい。 そう、金だ。私がオマージュを奉げるフロマージュは ぜひとも金でたとえなければならないのだ。 人が崇拝してやまない金と同じ黄金色。だが、案じることはない。 割るには指で押すだけ…

アブラーム・ド・ヴェルメイユ (楽しき日曜の午後よ)

(拙訳) 日曜日よ、汝のたのしき午後も、愛する人との時間に比べれば、幽暗(うすらあかり) の夜でしかない。 (Via http://perso.numericable.fr/anne.lantenant/themes/ornement.htm )

ドン・サンプリシァン・ゴディ

私の魂がそのとき弱い牢獄から飛び立ってゆくと、どのように私は死ぬのだろう。そしてどのように私の魂は業火のなかへ墜ちてゆくのだろうそれとも天国へ行くのだろうか。私にはわかるのだ、肉体が凍り、やつれ、鉛色になり、ばらばらになり、すっかり見わけ…

ピエール・ド・マルブフ④フィリスvs世界の不思議

(拙訳) バビロンはその煉瓦の城壁を誇り、ロードスは誇り高い巨像を轟かせ、エジプトは天の最上の高みに至った工房の見事な石塊で。エフェソ人は神殿と遺跡を愛し、セミラミスには目を見張る庭園があり、マウソロス霊廟は偉大なる不思議、だがオリンピアのユ…

クロード・オピル⑤キリストの最後

(拙訳)門から伸びた、天の御手があなたの肉を形造り 間をおいてそれが、剥がされしも至高の習い。 閃く象牙の光沢を額はもたない、 閉じかかったまなざしには光も栄誉も見えない、 閔*1憐に値する悪寒すら感じられぬ顔色、闇の暴力で奪われてからだは砂色、…

クロード・オピル④

(拙訳) 雅歌 そのXXX 花婿のベッドは、カーネーションと百合で尋常でない美しさ !これって神さまの、甘美なパラダイス ? この真夜中の寝台で聖なる魂は寛ぎ、花嫁は眠り、腕は弧を描く。それを死の接吻で見守る花婿。花嫁の父が訪れ、言霊の口から彼にキスを…

ピエール・ド・マルブフ③解剖学の恋文

(拙訳) 眼の解剖学 眼は国境に囲まれた要砦の中にあるそこは 2 本の太い道に挟まれ、狭く閉じた渓谷まぶたは跳ね橋、まつ毛は手すり、眉は城壁。それは 3 つの体液と、水分と硝子体の合間で泳動する水晶体この繊細な組織の性質は、曖昧模糊としているが入っ…

ジャン=バティスト・シャシニェ③寂しさは重みを増す

(拙訳) 寂しさの疼きは、腕力が落ち、どんどん重くなる:哀れな石の下、一丁上がり ! 私たちの中に、定めを避ける逃げ場はないカモられて灰左様なら、を避けられない。