ミゼレーレ

バロック詩の情報。

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

色物詩

ごめんあそばせ、みなさまのなかで不器用なわたくしに、こちゃ、なにかせよとのご難題。 あちゃえ、こちゃえ、なにをいたそか、なんちゃって漢詩でも阉伶不可乗*1 速馬理由防 歌神束間奪 金鈴之美唱反歌 :ドップラー歌の神が馬で走るカストラートのソプラノ…

ジャン・ド・ラセペド②フレンチ・キス

(拙訳) 「定理」より 対話が終わり、聖母と神の子は 双子のように自然な動作で長いキスをした 唇を固く着け、互いの腕はゆるく同期し ぶどうのつるが楡を包みこんだ 【蛇足】フレンチ・キスみたいな趣向は「アガペー」と「神ですら愛する」を対にし、バロッ…

ピエール・ド・マルブフ②酒とタバコ

(拙訳) みよ、気高い鼻筋に山吹色の鼻面。 貴腐ワインの宙を裂く爪痕、 悪友は、少くとも日にバケット1 杯は嗜んだ、 だがはらわたから潮汐が溢れる事はなかった。 毎週タバコの塊を干し、 優にパイプ 80 本分の刻タバコに化けた。 やがてエッセンスは脳髄に…