diary

ココロノ ヤサシイ チンジュウノ ウチデス。ドナタデモ オイデ クダサイ。オイシイ オカシガ ゴザイマス。オチャモ ワカシテ ゴザイマス。

ピエール・ド・マルブフ⑤アイリス(菖蒲、虹彩、虹)

(拙訳) 太陽の光は、雲のうねりの上に降り注ぐ。反対側の雲は、露の気配でやがてアイリスの穹窿が見えてくる、虹彩の輝きが地平を彩る。 ああ、彼女はもうここにいる。天空を多彩に染め上げ、さまざまな輪を生み出す。そして太陽にその誕生のエナメルを見せ…

ピエール・ド・マルブフ (海と愛は分ち合う)

(拙訳) フィリスへ 海と愛は、その苦さを以て分ち合う 海水は舌を焼き、愛は胸をえぐる 人は海と愛に足を取られ沈む なぜなら、嵐から解放されることはないから。 海が怖ければ、決して浜辺から出ないように 愛から受ける痛みが怖ければ、 その猛火を拒みな…

✋✊✌️名匠列伝

ジャン・ド・ラセペド(1550?-1623) 17 世紀のインクリングズ。古代神話をキリスト教で再解釈し「異教のミューズをクリスチャンのミューズに変えた」と、フランソワ・ド・サール (ほぼ同時代に活躍した、作家・記者の守護聖人)をして言わしめた。1550年頃にマ…

ピエール・ド・マルブフ④フィリスvs世界の不思議

(拙訳) バビロンはその煉瓦の城壁を誇り、ロードスは誇り高い巨像を轟かせ、エジプトは天の最上の高みに至った工房の見事な石塊で。エフェソ人は神殿と遺跡を愛し、セミラミスには目を見張る庭園があり、マウソロス霊廟は偉大なる不思議、だがオリンピアのユ…

ピエール・ド・マルブフ③解剖学の恋文

(拙訳) 眼の解剖学 眼は国境に囲まれた要砦の中にあるそこは 2 本の太い道に挟まれ、狭く閉じた渓谷まぶたは跳ね橋、まつ毛は手すり、眉は城壁。それは 3 つの体液と、水分と硝子体の合間で泳動する水晶体この繊細な組織の性質は、曖昧模糊としているが入っ…

ピエール・ド・マルブフ②酒とタバコ

(拙訳) みよ、気高い鼻筋に山吹色の鼻面。 貴腐ワインの宙を裂く爪痕、 悪友は、少くとも日にバケット1 杯は嗜んだ、 だがはらわたから潮汐が溢れる事はなかった。 毎週タバコの塊を干し、 優にパイプ 80 本分の刻タバコに化けた。 やがてエッセンスは脳髄に…

🈁文献ノート🈁👈

ジャン=バティスト・シャシニェ ビブリオ https://www.idref.fr/026781638 http://www.unjourunpoeme.fr/auteurs/chassignet-jean-baptiste (「生の軽蔑と死の慰め」抜粋) http://gallica.bnf.fr/ark:/12148/btv1b8623320t (散文「十二小預言者」) https://b…