diary

バロック詩の情報。

ジュリオ・チェザレ・コルテーゼ

(拙訳)

パロディ英雄神話: ヴァイアス

レンツァは遂に女の子の赤ん坊を生んだ。
亭主は待った、猛烈に待った
(中略)
とうとう女の子は無事に生まれた:
助産師が取り出した赤ん坊は大きかった、
風を一杯に詰めた空気袋に見えた:
生まれたとたん、おおきなウンチをした。
喜びと歓喜に満ち、ドミニクは言った:
「パパが抱いてあげよう、モーモーの娘さん:
一番美しい跡継ぎがほしければ、
女の子が最善に決まっている。」
助産婦は言った「おまえさん、あたしがこの子を
床に置いて、おまえさんが彼女を抱き上げるのが習いだ:
だがその前に、あたしがこの子の世話をする、
このあったかな脂肪の塊が、風邪をひいてしまわないようにね。」
そして、へその緒をくくる、紐を手にした、
この子に寿命を与えるために、小さなはさみで、
必然のあった結び目を、臍に沿って切ると、
臍の緒は外れた。
血が傷口から迸り、
顔は血の気づいた、この女の子こそ、
世界いちバラ色の赤ちゃんに違いない:
こうして親は、赤みがかった頬っぺたを目にする。
そして助産師は赤ん坊をベッドで伸びをさせ、
腕と脚と腿をまっすぐにした;
そして舌の裏から切ってあった細い糸を出して、
シナモンと砂糖を乗せた。
そして腿の間の小さい穴に
塩を撒いてこう呟いた:
「かわいい赤子よ、お受け取りなさい:
将来ハズさんと寄りそうとき、より魅力的になるように、」
ここまで来て、助産師は赤ん坊を特別に喜んだ、
ちっちゃな鼻の形を整えると、
帯とベッドカバーで束ねて
乳鉢を巧く整えてきた。
そして、擂り潰したハナハッカとダイオウ、
ショウノウ、ミントとヘンルーダ
その他の私もよく知らない苦いハーブを
赤ん坊が口から摂るために用意した、
亭主に言った「この可愛い子が大切なら
あたしが用意したジュースを飲ませること、
そうすれば腹を下すことなく、
最も可憐な花を実らせるだろうよ。」
助産師は赤子を床に置き「さあ、おまえさん
この子を持ち上げな、最高に楽しげに、
祝福を与え、優しい顔にキスしてやる時だ、
そして他の人々も集うのを見せるがいい。」
亭主はその通りにした、沸き上がる喜びから
顔を真っ赤にして:親類に
赤ん坊を片っ端から披露、
赤ん坊は行ったり来たり、跳び跳ねボールのよう。