diary

バロック詩の情報。

ジャン=バティスト・シャシニェ⑨滅びたように見えるものは

(拙訳)

滅びに見えるものは、姿が変わっただけだ。
夏は息絶えたか? 翌年取り戻される。
夜は暗さを増し続ける? あとに待つ光は
ふたたび一斉に、紺の蒼穹を照らすだろう :

少しずつ航路を変えて行きながら
晴れやかな太陽は逍遥し、
そして神の決めた秩序に従って、
すべては上昇し、滞りなく降下する :

凍える死に我々はおののく、しかし酷く
魂を損なうことはない、小さな休息なのだ
来るべき日のための。

旅を恐れることはない、
巨人戦の日のモーレツお父さんの様に、
不意に帰る予感に満ち、出かけよう。