diary

ファシズム間近の大頽廃時代に、バロックは花開く ?

ジャン・ド・ラセペド④緑木と乾木

(拙訳)

「定理」より

緑木をしてサタンは我らが最初の母を誘拐せしめた:
乾木をしてイエスはサタンのかどわかしに抗った。
緑木は我らが母を地獄に隷属せしめた。
乾木は、母のすべての子らを地獄の炎から救った。 

緑木のサタンはその憤怒が満たされたのを知った:
乾木のイエスは愛が完成したのを知った:
緑木は、すべての生ける魂に死をもたらした:
乾木は(何という驚き !) 死者を蘇らせた。

その日、乾木は緑木に勝利した:
緑木は天界を締め出され、乾木は私たちを
栄光への 開かれた小道へと誘ってくれた。

彼こそはすべてに償われ、すべてに値する者:
このよろこびの乾木こそ、 すべての真実のありか
そして義と安らぎがくちづけを交わすところ。

【蛇足】なぜ緑木より乾木がよいかというと、炎=神とつながるのに、水分=罪はない方がよいから。