diary

バロック詩の情報。

ジャン=バティスト・シャシニェ⑫赤ら顔の虫

(拙訳)己の在り様を見つめよ。 あなたが求めるこの角笛は 青白い墓の下で朽ち果てなければならない、 リンゴの欠片の懲らしめを受けるのだ。 ブーケよ、人間ほど不幸なものはない、 赤ら顔の虫ほど見るのも恐ろしいものはない、 腸から滋養のある肉を貪る、 …

ジャン=バティスト・シャシニェ⑪ + ゲバラ

(拙訳) 幼少期は不毛の花に過ぎない。 青春とは、虚栄心の塊のようなものだ。 壮年期は、退屈と徒労。 老いは、悲しみ、悔俊、痛み。 私たちのゲームは不愉快で、喜びは悲惨だ。 財宝の様に映る、苦悩と悩みを抱えている。 湖、牢獄、鎖の様な私たちの自由。…

ジャン=バティスト・シャシニェ②人生の船乗りたち

凪は何度も長いこと船乗り達を 海に引き止める、逆に思うまま吹く風は、 しばしば予定より早く まだ嵐が来ていない港へ船乗り達を運んでゆく。 (中略) 死の港で自由に生きるためには、 誰もが自分の最も若い時期にたどり着くところへ 一度は確実に着かなけれ…

ジャン=バティスト・シャシニェ⑩スペインに城を建てる

(拙訳) 貴方はスペインに城を建立し *1 ローマ帝国を併合し、歴史を造る日を熱烈に望む 大勝利、甘美な栄光、いくさ好きのドイツ人をも 打ち破り、ドイツの二大民族を己の法に従えただが死は貴方をあざ笑う、氷よりも冷たく卑下する 空想家特有の勇敢な将来…

ジャン=バティスト・シャシニェ⑨滅びたように見えるものは

(拙訳) 滅びに見えるものは、姿が変わっただけだ。 夏は息絶えたか? 翌年取り戻される。 夜は暗さを増し続ける? あとに待つ光は ふたたび一斉に、紺の蒼穹を照らすだろう : 少しずつ航路を変えて行きながら晴れやかな太陽は逍遥し、 そして神の決めた秩序に…

✋✊✌️名匠列伝

ジャン・ド・ラセペド(1550?-1623) 17 世紀のインクリングズ。古代神話をキリスト教で再解釈し「異教のミューズをクリスチャンのミューズに変えた」と、フランソワ・ド・サール (ほぼ同時代に活躍した、作家・記者の守護聖人)をして言わしめた。1550年頃にマ…

ジャン=バティスト・シャシニェ⑦死すべき者よ、考えよ

(English Translation) Mortal, think: what’s under a charnel’s lid:a worm-bitten corpse, bare of nerve andbare of flesh, whose naked bones, undoneand stripped of pulp, their swivels quit:here, out of putrefaction, falls a hand,and there, tu…

ジャン=バティスト・シャシニェ③寂しさは重みを増す

(拙訳) 寂しさの疼きは、腕力が落ち、どんどん重くなる:哀れな石の下、一丁上がり ! 私たちの中に、定めを避ける逃げ場はないカモられて灰左様なら、を避けられない。

🈁文献ノート🈁👈

ジャン=バティスト・シャシニェ ビブリオ https://www.idref.fr/026781638 http://www.unjourunpoeme.fr/auteurs/chassignet-jean-baptiste (「生の軽蔑と死の慰め」抜粋) http://gallica.bnf.fr/ark:/12148/btv1b8623320t (散文「十二小預言者」) https://b…

ジャン=バティスト・シャシニェ (ゆく川の流れはもとの水にあらず)

WATER NEVER THE SAME Beside a flowing river sit and gaze, And see how it perpetually runs In wave on wave, in many thousand turns, As through the fields it takes its fluid ways. Thou'lt never see again the wave which first Flow'd by thee; …