ミゼレーレ

バロック詩の情報。

クロード・オピル④

(拙訳)

雅歌 そのXXX

花婿のベッドは、カーネーションと百合で尋常でない美しさ !
これって神さまの、甘美なパラダイス ?
この真夜中の寝台で聖なる魂は
寛ぎ、花嫁は眠り、腕は弧を描く。
それを死の接吻で見守る花婿。

花嫁の父が訪れ、言霊の口から
彼にキスを与え、結婚が決まると、
聖霊の焔が彼女の息を食べ、
このベッドはもう、昨日までの夢を描かない。
花嫁は太陽を愛し
3 条の純粋な光線を識る、
夜明けのない太陽を。




【蛇足】ユーゲント・シュティール様式のウエディング・タワー。誰のウエディングかというと、エルンスト・ルートヴィヒ大公とエレオノーレ・ツー・ゾルムス=ホーエンゾルムス=リッヒ。