ミゼレーレ

バロック詩の情報。

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ドン・サンプリシァン・ゴディ

私の魂がそのとき弱い牢獄から飛び立ってゆくと、どのように私は死ぬのだろう。そしてどのように私の魂は業火のなかへ墜ちてゆくのだろうそれとも天国へ行くのだろうか。私にはわかるのだ、肉体が凍り、やつれ、鉛色になり、ばらばらになり、すっかり見わけ…

ピエール・ド・マルブフ④フィリスvs世界の不思議

(拙訳) バビロンはその煉瓦の城壁を誇り、ロードスは誇り高い巨像を轟かせ、エジプトは天の最上の高みに至った工房の見事な石塊で。エフェソ人は神殿と遺跡を愛し、セミラミスには目を見張る庭園があり、マウソロス霊廟は偉大なる不思議、だがオリンピアのユ…

クロード・オピル⑤キリストの最後

(拙訳)門から伸びた、天の御手があなたの肉を形造り 間をおいてそれが、剥がされしも至高の習い。 閃く象牙の光沢を額はもたない、 閉じかかったまなざしには光も栄誉も見えない、 閔*1憐に値する悪寒すら感じられぬ顔色、闇の暴力で奪われてからだは砂色、…

クロード・オピル④

(拙訳) 雅歌 そのXXX 花婿のベッドは、カーネーションと百合で尋常でない美しさ !これって神さまの、甘美なパラダイス ? この真夜中の寝台で聖なる魂は寛ぎ、花嫁は眠り、腕は弧を描く。それを死の接吻で見守る花婿。花嫁の父が訪れ、言霊の口から彼にキスを…