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【蛇足】
🐰 : 詩のブログを読んで、なんの役に立つんですか ?
☻ : そんなプラグマティズムを裏で機能させているのも、超絶主義者… エマソンやソロー、ホイットマンの詩の精神なんすよ←うけうり
(拙訳)
十五夜につかい始めるすずりかな
夜もすがらつくつらつえはいかばかりしげきなげきの杖にかあるらん
☺️長歌をよくし「加賀の千代女か伊豆の袖子か」と言いはやされた。
襟と指先をよくよくみがいて、さてお化粧にとりかかる、クリームを薄く引いて、べたりと左の手にうけた白粉、右の手をそのまま耳の後から濃くつける、よくのびる。(「ハーモニカ」)
☺️和の「浄土」とはこういうものではなかろうか (ちがうか)。
暗がりのみちゆけばふと酒の香がほのほのごとく頬をおそふも
☺️「わが愛猫記」(昭和52 年/横川成子・横川敬雄 著)に、猫スケッチが何葉か収められている。
☺️開店当初、石牟礼道子が試作したカレーは肉もでかくて美味、しかし採算取れずメニューから外れた。
(拙訳)
愛が彼をオリンポスから下らせた:
愛が彼に人の罪を負わせた:
愛が彼に血を流させた:
愛が彼に唾を吐きかけられる苦しみを与えた:
愛が彼の頭にこの棘をつけた:
愛が彼の母に、彼がこの木に吊るされるのを見せた:
愛が彼の手にこの無骨な釘を打ち込んだ:
彼の愛はとても大きく強い。
地獄に襲いかかり、死を打ちのめす、
従順なエウリュディケを冥府の王プルートから奪い返す。
愛する人よ、この英雄があなたを愛して死んだのは誰のためか:
これほど残酷な苦痛がかつてあっただろうか、
これほど完璧な恋人がいただろうか。
( Via https://catholicexchange.com/the-poet-of-the-passion-of-christ/ )
(拙訳)
オラ! この先は口をつぐみ、沈黙の中で讃美する時だ。
愛らしい3 匹の仔猫たち。S.S.S. 主よ !
【蛇足】S.は仔猫のしっぽかもしれない。「超訳」ではなく、ホントにこう書いてある。
(拙訳)
太陽の光は、雲のうねりの上に降り注ぐ。
反対側の雲は、露の気配で
やがてアイリスの穹窿が見えてくる、
虹彩の輝きが地平を彩る。
ああ、彼女はもうここにいる。
天空を多彩に染め上げ、さまざまな輪を生み出す。
そして太陽にその誕生のエナメルを見せる、
その上に光線を投げかけながら。
彼女は腰の周りに半円を描く
私たちの目から円の半分を盗む、
様々な絵の具の色を混ぜ合わせる、
紺碧、紫、金、彼女は天を飾る。
貞淑な鳩の黄金の首、
太陽に向かって色を変える;
それでもなお、菖蒲の色はもっと美しい。
私たちの目を楽しませる鳩のエナメルよりも。
それゆえ、われわれは身を隠そう。
水の女王が告げに来た
やがて彼女の円弓の水分が
私たちに水を与えに来る。
太陽は裸の空に顔を沈め
この美しい虹の金庫を形作るために、
イエスは太陽、世界は雲、
恩寵は光線、聖母はアイリス。
【蛇足】仏教にも、言葉遊びはある。
火宅の譬喩では、jñāna (智恵)とyāna (乗り物)が中期インド語ではともにjānaであることを利用した言葉遊びが用いられている。👈「素晴らしい玩具をあげるから出てきなさい。羊の車、鹿の車、牛の車があるよ」*1
*1:古代インドの、テラコッタ製の玩具は洗練されていて、車は可動部品の組合わせで造られ、競走ごっこができた
(拙訳)
女神の雪像は、
見る者の目には冷たく映る、
だが違った、内に炎を燃やしていた。
氷の井戸の底…
(奇想詩「アフロディテの雪の彫刻」より)
…愚か者、信じやすい人、
盲目的な人間の舌に
この女神は、どれ程甘い事だろう…
(奇想詩「アフロディテの砂糖人形」より)
エスプレッソ (特級の) 蜜蝋が形作る、
見事な造形の顔にキスをした、
私は己自身を誘惑する
もし不運があるとしたら…
(奇想詩「ろう細工の貴婦人」より)
【蛇足】この時代は古代の神々が急速に商品化され、価値観が大きく揺らいだ。すぐ溶けて消えるような素材の彫刻を詩にした理由には、それもある。
(拙訳)
(拙訳)
ル・プチが火刑に処された翌年の1663年、オランダ・ライデンで「美神たちの淫売宿」が出版された。詩人は原稿のコピーを友人の一人、シルデベック男爵に送っていたのだ。男爵が印刷させた本は、国立図書館に1部だけYe 4920という番号で保管されていた。
だがこの蔵書は、19世紀半ばに何者かの手によって姿を消す。 しかし、エドゥワ・トリコテルとアルフレッド・ベジという2人の人物がそれより前に別々に内容を書き写して保管していた。その2人の複製をもとに、1910年「美神たちの淫売宿」はフレデリック・ラシェーヴル社から200部発行された。
(拙訳)
(Via http://perso.numericable.fr/anne.lantenant/poeme_Birague_Sonnet_123.htm )
☝️この作品のパロディを書いてる方を~…のでー、拙訳
*1:モリエール劇の登場人物で、聖人君子の仮面を被った偽善者
(拙訳)
【蛇足】ヴェルメイユはビュジェ地方のセルドン(アン県)で生まれた。ムザインという詩の形式(4・5の 9行詩) を発明し、その第一人者である。
17 世紀のイランとフランスは、奇妙にも並列して見える──強力で神聖な君主権が確立され、その統治手段として宗教が形式化された点が(反シーア派、国教化、ナント勅令の取消) 。いずれも反- 神秘主義を伴った。フランスの場合だと 17 世紀末、フランソワ・フェヌロンがボシュエとの論戦に敗れ、精神の遺贈すら可能にした神秘主義に歯止めがかかった。イランの場合は1630年ごろからの20年間に、サファヴィー朝のスーフィズム/メシアニズムに反論するシェイヒュルイスラーム*1 であるアル・クミらのエッセー(西欧未紹介)約20 本が発表され、大宰相を含む聖職者の体制は崩壊した。それ以降法学者・神学者たちは、権力に都合の良い合理主義を促すようになった。
フランスにキリスト教神秘主義的なバロック詩人が現れたのと時を同じくして、イランのタレブ・アモリ (1586~ 1627)は多くの神秘詩を書いた。
(拙訳)
(Via https://iranicaonline.org/articles/taleb-amoli )
(拙訳)
(via https://www.anglaisfacile.com/forum/lire.php?num=3&msg=79398 )
【以下蛇足】
1. アンヌ・ブロシェはアヴィニョン演劇祭でバロック詩を朗読したらしいが、おそらくこの愛らしい詩も演目に入っていた、のではないか。
2. 「グリードフォール」という17 世紀をイメージしたゲームにこのバロック詩が出てくる(実績/トロフィー名「愛と海-LOVE AND THE SEA-」)
3. 2019 年、香港の古楽楽団がこの詩をモチーフに作曲、フランス人による朗詠を交ぜ上演。さすが国際都市(当時)。
(拙訳)
*1:ある種の紳士はおバカの意で「ウサギの騎士」と呼ばれた: むかしむかし、フランスのフィリップ5 世「長躯王」とイングランドのエドワード3 世が争った時のこと。いくさの準備ができた長躯王に、ウサギが王を救出する目的で、急いで伝達に来たと、警告を与えた野営地の兵を王は絶賛し、兵は騎士にするよう求めた。しかし誤報とわかり、彼らは「ウサギの騎士」と名づけられ「紳士がウサギになった」と物笑いの種になったとさ。おしまい。