ミゼレーレ

バロック詩の情報。

ジャンバッティスタ・マリーノ⑯

(拙訳)

マドリガル「ニンフ、苺食む」

愛らしい口で、その時
わが手から「あ~ん」と食みし、猛烈に魅力的な存在よ。
あなたは苺を与えられていた
草の生えた土手に座っている間。
おお、可愛いフローラ。
近くに良い場所を見つけた。
緑の日陰の膝に座っていた。
われは眼を奪われながら
心の中でこの言葉を贈った。
「おお口よ、私の熱情の最高の原因よ。
そなたはなんと繊細な食べ物に似て
その口に運ぶものでそなたそのものを楽しませてくれるのか !
そなたの甘い息は苺の香り。
苺がそなたの愛のキスに香りをつける。
苺がそなたの愛しい唇を彩る」

(Via https://www.jstor.org/stable/10.1525/jm.2004.21.2.175 )