diary

バロック詩の情報。

ジャン=バティスト・シャシニェ⑪ + ゲバラ

(拙訳)

幼少期は不毛の花に過ぎない。
青春とは、虚栄心の塊のようなものだ。
壮年期は、退屈と徒労。
老いは、悲しみ、悔俊、痛み。

私たちのゲームは不愉快で、喜びは悲惨だ。
財宝の様に映る、苦悩と悩みを抱えている。
湖、牢獄、鎖の様な私たちの自由。
安らぎは違和感、笑いは涙をはらむ。

ある時代から別の時代に移るという事は、交換だ。
小さな悪からより大きな悪への。
その結果、誰もいない場所に追いやられる。

人生は、さ迷う海のよう
流れが流れを追い、波が波を押しやり、
死の天国の終わりに立ち上がる。



【蛇足】カトリーヌ・グリースは、シャシニェの代表作「生の軽蔑と死の慰め」に影響を与えたフランス語版「王侯の日時計」の44の抜粋リストを発表している。


シャシニェとゲバラに通底するのは、生の儚さへの関心であり「生の軽蔑」でより技巧的に洗練され、深まった趣がある(グロさの面でも)。
アントニオ・デ・ゲバラ「王侯の日時計」は👇
http://www.filosofia.org/cla/gue/guerp.htm