diary

バロック詩の情報。

ジャンバッティスタ・マリーノ②笑いと米

(拙訳)

嗚咽と米

甘く、甘く、甘い笑み
去ったかの人のたわわな笑い、
いつも甘みはほろ苦く、霊魂を削る ;
嘆きに救われ、笑いに殺される。
陰鬱の底で草生やす、確かさを欠く2つの光、

(中略)

もし私の慟哭が、心の深奥に
悲しみを塗込めて尚死ななかったら、戻ってきて
私を傷つけ、きみの米を生やしてくれるかい ?

 
   

(via https://it.wikisource.org/wiki/Poesie_varie_(Marino)/II/XVII )


【蛇足】原文は riso (笑い/米)をかけている… ので「草生えた」という 2010 年代ネットスラングを活用してみた… カフカも「不在に気づいた者」と言葉遊びやってるし…