ベルニーニのサン・ピエトロ広場は、ある点に立つと、列柱で隠れていた視界が開けて、360度丸見えになるんだって。
ボッロミーニのサンティーヴォ・アッラ・サピエンツァ教会のドームは、真下に立って見上げると、扁平な屋根が目の錯覚で、遥かに高い伽藍に見えるんだって、ふしぎだね。
後者はルネサンス期のブラマンテの「遠近法の祭壇」や、ジョルジョ・ マルティーニによる「グッビオのドゥカーレ宮殿の小書斎」を踏まえたんでしょうね。
「前日島」が日付変更線を主要モチーフにした理由も分かろうというものだ。
線を1歩またいだだけで「今日」が「昨日」に変わるダイナミズム、時間の膨張と収縮。